GW中も休めない? 授業を実施している大学にその深層を聞いてみた

ゴールデンウィークにも関わらず、授業を実施する大学がある。その深層とは…

2019/04/29 17:20

大学
(101cats/iStock/Getty Images Plus)

ゴールデンウィークにも関わらず、キャンパスで普通に授業を受けている学生が、全国各地に存在する。

南山大学は、10連休中に6日間、龍谷大学は5日間授業を実施。他にも授業を実施している大学が、しらべぇ編集部が調査しただけでも、全国で26大学ある。この理由について、複数の大学を取材した。



 

■「15週ルール」の存在

文部省令の大学設置基準には、「講義及び演習については、十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもって一単位とする」とある。

また、2008年に中央教育審議会が出した「学士課程教育の構築に向けて(答申)」では、試験を含めずに15回授業を行うように明記された。この15回(週)ルールが、ゴールデンウィークにも大学に通わざるを得ない大きな要因となっている。


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■南山大学は6日間実施

南山大学は、4月29、30日。5月1、2、3、6日に授業を実施する。この訳を広報に聞いたところ、要因のひとつは授業をクォーター制(四期制)で行っていることだという。

一期目が4月4日~5月29日まで。二期目が6月5日~7月30日まで。三期目が9月16日~11月11日まで。最後四期目が11月18日~1月25日まで、それぞれの期の最後にテストを行っている。

一般的には二期制の大学が多いが、15回ルールの影響で、一単位につき、一期ごとに15回の授業を組み込まなければならないため、ゴールデンウィークの授業日数が多くなってしまうのだ。

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■デメリットばかりではない
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