時間が解決してくれるもの？ 未だに乗り越えられない過去がある人の傾向とは
できれば前向きに生きていきたいものだが、乗り越えらえれない過去もある。
「禍福は糾える縄の如し」ということわざがあるように、人生には良いことも悪いことも同じ数だけ起こるもの。しかし、悪いことは良いことよりも記憶に残りやすく、特に心に大きな傷を追うようなショックな出来事はそうやすやすと乗り越えられるものではないだろう。
そのため、心の傷が癒えないまま過去の出来事を長く引きずってしまっている人もいるのではないだろうか。
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■3割の人が過去を乗り越えられない
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,732名を対象に調査を実施。その結果、全体の35.6％が「未だに乗り越えられない過去がある」と回答した。
なお、男性34.5％、女性36.6％とやや女性に過去を乗り越えられない人が多いようだ。
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■年齢とともに清算できる？
さらに、この調査結果を男女年代別に見ていくと…
男女ともにもっとも割合が高いのは30代であり、男性47.5％、女性46.4％。10代女性が45.0％と続き同世代の男性と倍の差をつけていることも特徴的だ。
若い世代にとっての「乗り越えられない過去」は比較的最近の出来事のため、昇華できていないのだろう。
一方、40代は3割台と急激に割合が減りその後60代に向けて緩やかに減少している。「年の功」「時間が解決してくれる」といわれるように、年齢を重ねると過去の辛く苦しい出来事も前向きに受け入れられる人が増えていくようだ。
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■どんな時に過去を引きずるのか
じつに約3割の人が乗り越えられないと回答している、過去の辛い出来事たち。実際に、未だに過去と葛藤していると話す人たちに話を聞いてみた。
「両親に反対されて希望の大学に行けなかったこと、いじめられたこと、諦めた夢、過去の恋愛…過去の辛い出来事を乗り越えられません。まだ傷は癒えず、ふと思い出しては涙していますが、当時よりは少しずつ前に進めている気はします」（30代女性）
「婚約していた彼女がいましたが、些細な出来事をきっかけに別れてしまいました。その後、どうしても彼女を忘れることができず独身まっしぐら。
今でもあの時手を離さなければ…という後悔の念に駆られています。彼女以上に好きな人ができた時越えられる気がします」（30代男性）
「前職で、ダメなところを張り出されたり、無視されたり、目の前で悪口言われたり…先輩社員から過度なパワハラを受けていました。
その影響からか、新しい職場やグループに参加するときは『また同じ目に合うのでは』と不安な気持ちが出てきてしまいます。乗り越えたいな」（20代女性）
「人に歴史あり」といわれるように、誰もが1度は立ち直れないくらい辛い出来事に直面することがあるだろう。その瞬間はどん底でも、人生経験を積み人間として成長して行くうちに思い出の一つとして受け入れられるようになるのかもしれない。
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（文／しらべぇ編集部・Sirabee編集部）
対象：全国10〜60代の男女1732名 （有効回答数）
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