動物や子供に暴力を振るう人の考えが理解できる? 子供の有無で異なる意識差も
弱い立場の存在に手を挙げる人をどう思う? 理解できないと考える人の割合とは。
子供の虐待や動物殺傷など悲惨な事件が後を絶たない。加害者のほとんどが「ストレスが溜まって」「しつけのつもりで殴った」など、身勝手な理由から暴力に及んでいるケースがほとんどである。
弱い立場にある存在に手を挙げ暴力を振るう人の話を耳にした時、世の中の人はどのように思うのだろうか。
■6割が理解できない
しらべぇ編集部が、全国10〜60代の男女1,732名を対象に調査を実施したところ、全体の65.8%が「動物や子供に暴力を振るう人の考えが理解できない」と回答した。
なお、男性63.0%、女性68.3%と女性のほうがやや動物や子供の気持ちに寄り添える人が多いようだ。
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■高齢層は暴力に怒りを覚える
さらに、男女年代別にみていくと、男女ともにほとんどの世代が6割を越えており、とりわけ50・60代の女性は7割台と、動物や子供に暴力を振るう人に怒りを覚える人が多いようだ。
一方、20代男性(52.2%)、30代女性(58.9%)は、過半数を超えているものの、暴力を振るう人の考えに共感できる人が他の世代に比べて多い様子。
また、年齢ととも「暴力を振るう人」に嫌悪感を抱いている人の割合が増加しており、年齢とともに弱い立場にある存在に寄り添えるようになるらしい。
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■子供がいる人は…
また、「動物や子供に暴力を振るう人の考えが理解できない」と回答した人の割合を、子供有無別に見ていくと意外な数値が見えてきた。
男女ともに子供がいない人の割合が高く、女性70.7%、男性64.3%。子供は「イヤイヤ期」「反抗期」「思春期」など成長に応じて心に特有の変化が現れる。
いくらかわいい我が子とはいえ、育児の辛さからを「怒鳴りつける」「手を上げそうになる」など、暴力を振るってしまいそうな状況に追い込まれた経験があるのだろう。
そのため、動物や子供が虐待されるニュースを目にした時、加害者側の気持ちに共感できてしまう点もあるのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の男女1,732名(有効回答数)