北陸電力が巣作り中のコウノトリに「神対応」 地球に優しすぎると絶賛の嵐

電柱に巣をつくってしまった特別天然記念物・コウノトリ。北陸電力の優しい対応が話題に。

2019/05/12 07:00


コウノトリ
(rajcev/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

環境省レッドリストの絶滅危惧IA類で、国の特別天然記念物にも指定されているコウノトリ。ヨーロッパではその近縁種(シュバシコウ)が、「赤ん坊を運んでくる」という伝承もある。

日本では、兵庫県豊岡市のコウノトリの郷公園を中心に保護活動が行われ、2005年からは放鳥による野生再導入の試みも進む。そんなコウノトリに対する企業の「神対応」が話題だ。



■電柱にコウノトリが営巣

北陸電力が管理する電柱に、コウノトリが営巣。北陸電力は、「地元の皆さまからの要望」もあったとのことで、停電とコウノトリの感電を防止するため、配電系統の変更工事を行ったことをツイッターで発表した。

このツイートは、11日23時現在、3万5,000件以上のリツイート、7万7,000件以上のいいねを集めている。


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■高所に巣をつくる習性

コウノトリは、本来、大木の上などに巣をつくる習性がある。花札の1月札や日本画の題材に「松に鶴」というモチーフがあるが、鶴は脚の構造上、木の枝にとまることができない。これらは「コウノトリを見間違えたもの」とも言われている。

ヨーロッパコウノトリ(シュバシコウ)は、数十万羽が生息しており、大木は限られるため、巣作りのシーズンは煙突や電柱がコウノトリの巣だらけになる地域も。

日本におけるコウノトリの野外個体数は、今年3月現在で140羽(雄61羽・雌79羽)まで増加しており、こうしたケースは今後日本でも増えていく可能性が高い。


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■「神対応」と絶賛の嵐

今回の北陸電力の対応には、称賛の声が目立つ。

「北陸電力はカラスの巣でも観察中になっていて、巣立ちまで待ってくれてます。近所でもよく観察中の札が貼ってある電柱を見かけます」


「配電系統を変更するのは、大変なことですが、自然に優しいご対応嬉しく思います」


「ありがとうございます。 やさしい世界」


「神対応」


「電気のみならず日本を明るくする会社だなぁ…」


最近暗い話題も多かったが、ほっとする話題に社会を明るくしてくれるのは、さすが電力会社と言ってもいいだろう。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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