子供からのSOSに気づいて! 「虐待する人」を強く非難する人々は…
後を絶たない児童虐待。子供の頃に受けた傷は、大人になってもその人を苦しめることになりかねない。そんな虐待を「ありえない」と思う人はどのくらいいるのだろうか
虐待は「身体的虐待」、「性的虐待」、「心理的虐待」、「ネグレクト」と4つに分けられるという。昨今では「児童虐待の防止等に関する法律」の改正などにより、虐待の認知件数は増えているようだが、いまだ虐待によって幼い命が失われる痛ましい事件が後を絶たない。
そんな虐待をする人を「ありえない」と思う人はどのくらいいるのだろうか。
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■約7割の人が「ありえない」と非難
しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女1,732名を対象に調査をしたところ、全体の68.8%が「虐待をする人はありえないと思う」と回答した。
約7割の人が虐待の加害者を強く非難しているようだ。男女別に見ると、男性が66.1%、女性が71.1%と女性の方が5ポイント高い結果となった。
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■10代からの強い非難が目立つ
さらに男女年代別で見てみると…
各年代とも半数を超える結果となった。中でも、一番高い割合が10代男性で75.3%、次いで20代女性が74.2%、30代女性が73.5%と続く。10代は男女ともに非常に高い割合となっており、子供など弱者に対する「大人の理不尽さ」への強い憤りが滲んでいるようだ。
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■「自由業」「学生」から強い非難
また、この結果を職業別に見ていくと興味深い傾向が判明した。
トップは自由業が79.2%、次いで学生が74.9%となった。逆に最下位は会社員で64.8%。どの職業でも半数を超えていることから、虐待についての関心が高いことが伺える。
虐待を受けた子供の心の傷は、一生残ってしまう可能性があり、子供のときに受けた虐待を、親となってから自分の子供にもしてしまう「虐待の連鎖」も問題視されている。
多くの人が「虐待問題」に関心を持つことで、虐待の早期発見や支援の充実など、子供たちに救いの手が差し伸べられる社会になることを願うばかりだ。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の男女1732名 (有効回答数)