8割の人が「ぽっくりと逝きたい」 介護に対する親心は…
高齢化社会となり、介護に関する問題が頻繁に取り上げられるようになった。
誰もがいつかは直面するであろう親の介護。育ててもらった恩を返したいという思いから自分で面倒をみたい、と考えている人もいるだろう。しかし、自分の時間やお金を削らなくてはいけない介護は、子供にとっても大きな負担になることがある。
では実際に、親たちは自身の老後に関してどのような気持ちでいるのだろうか。
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■8割の人がぽっくりと
しらべぇ編集部が、全国10〜60代の子供がいる男女687名を対象に調査したところ、全体の82.7%が「子供に介護させて迷惑かけるくらいならぽっくり死にたいと思う」と回答した。
男性78.1%、女性86.7%と、女性のほうが子供に迷惑をかけたくない気持ちが強い人が多いようだ。
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■老後が近づくほどに
また、この調査結果を年代別に見ていくと…
もっとも迷惑をかけたくないと感じているのは、86.8%の50代と84.4%の60代であった。10代の割合が37.5%と低く、7割を超える20代~60代と大きく差が広がっているのも特徴的だ。
やはり、親の介護を経験したり老後についてリアルに考えられる年代になってくると、より子供には迷惑をかけられないという心境になるのだろうか。
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■金銭面も影響か
年収によって見ていくと、大きく結果が分かれる。
もっとも介護を懸念しているのは、年収100万以下で89.3%。500万以上の高収入層は8割をきっているのが目立つ。介護費用は在宅であっても平均して月5万円、介護期間は平均で5~10年と言われており、介護には大変なお金がかかる。
年収100万円以下の層は金銭的にも子供に迷惑をかけてしまう可能性を考えているが、高収入層は金銭的に余裕がある分、老後の心配が軽減されている人が多いのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の子供がいる男女687名 (有効回答数)