単なる近親憎悪か事件の温床か 「家族に殺意を覚えた人」の割合は…
切っても切れない家族との関係。不満がたまりやすい職業とは…
「家族」と一言で言っても幅広い世代の集まりであり、さまざまな価値観を持っていることがある。家族とわかりあえない場合、寝食を共にするのは苦痛でしかないだろう。
警察庁の発表によると、2016年に摘発した殺人事件(未遂を含む)のうち、55%が親族間で起きていたことが判明した。
■2割が家族に不満
しらべぇ編集部が、全国10代〜60代の男女1,732名を対象に調査したところ、全体の22.6%が「家族に殺意を覚えたことがある」と回答した。
男性20.4%、女性24.5%と、女性のほうがやや家族に対してネガティブな感情をもっている人が多いようだ。
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■20代女性が突出
また、この調査結果を男女年代別に見ていくと…
もっとも割合が高かったのは、38.1%の20代女性であった。反抗期が影響しているのだろうか、男女ともに若年層の割合が高い結果となった。
20代の女性は、結婚出産を経験する人も多く家族との関わりも濃厚になり、環境の変化も相まって不満がたまりやすくなるのかもしれない。
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■職業によって大きな差
さらに、この結果を職業別に見ていくとある傾向が見えてきた。
もっとも家族に敵意を持っていたのは、アルバイトの人たちで30.4%。自由業(29.2%)学生(28.8%)無職(24.6%)が続き、14.3%でもっとも割合が低い公務員と比べると10ポイント以上差が広がっている。
世代別に見た際に若年層の割合が高かったことから、アルバイトや学生の割合が高くなるのは頷ける。自由業は自宅で作業することも多く家族との関わりも増える分、険悪な雰囲気になるリスクが高いのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の男女1732名 (有効回答数)