太田光、自身の辛い経験もとに「死を考える人」へ熱弁 「凄い発見できる近くにいる」
川崎市で発生した死傷事件について、太田光が…
2日放送の『サンデージャポン』（TBS系）で、太田光が川崎市で発生した連続死傷事件の犯人と、「死にたいと思っている人」に対し持論を展開。
その内容に称賛が集まっている。
■厳しい表情で語る
番組では川崎市の連続死傷犯（51）について議論。「他人を巻き込まず1人で死ぬべき」と一部の芸能人がコメントし、賛否両論上がっていることが紹介される。
田中から「どうですか？」と聞かれた太田光は、いつものような笑いは一切なく、厳しい表情で口を開くと
「1人で死ぬって気持ちも… それは要するに甘えるなってことだと思うんだけど、この犯人の場合は、自分も死ぬわけじゃないですか。自分の命も大して重く見てない。自分が思ってるような自分じゃなかったんだと思うんだよね。
それは『俺って生きててもしょうがないな』と。最後に一つ大きなことをする。これって特定の病気っていうわけではなくて、そういう思いに駆られることって誰しもがあって」
と、犯人の境遇と心理に一定の理解を示す。
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■自身も「死んでもいい」と思っていた
さらに太田は、
「俺なんか同じ50代ですけど、やっぱり高校生ぐらいのときに俺も何も感動できなくなったときがあったんですよ。物食べても味もしない。
『これはこのまま死んでもいいなって』いうぐらいまで行くんだけど、そうなっちゃうと人の命も、自分がそうなら人の命だってそれは大切には思えないよね」
と自身も死を考えていた時期があったことを告白。そして
「だけどそのときに俺のきっかけだったけど、たまたま美術館に行ってピカソの絵を見たときに、何か急に感動が戻ってきたの。
何を見ても感動できなかったんだけど、ピカソが理解できたってわけじゃないんだけど、そのときの俺には、『こんな自由でいいんだ』表現って。
そこから色んなことに感動して、色んな物を好きになる。結局それってそれに気づけた自分が好きになるってことで、文学でも映画でもなんでもいいんだけど。
そういうことに心を動かされた自分って捨てたもんじゃないなと思うと、ほかの生物や人間たちの命も、やっぱり捨てたもんじゃないんだって思えてくる」
と自身が立ち直った経験を語った。
