立憲から参院選に出馬! 「筆談ホステス」斉藤りえ元区議に独占インタビュー
青森県出身で、北区議会議員を務めた斉藤りえ氏。夏の参院選に立憲民主党から比例区で出馬する予定だ。
著書『筆談ホステス』がベストセラーとなってドラマ化され、東京都北区で区議会議員も務めた斉藤りえ氏。今夏の参院選には、立憲民主党から比例区で出馬予定だ。今回は、手話通訳を交えて、独占インタビューした。
■「当事者視点の政治」を
———ホステスから政治を志すようになったキッカケは?
「ホステスも政治も、人としっかりと向き合いながら、コミュニケーションを図っていく点ではとても似ていると思います。
そういう意味では、お客様を通じて社会における課題などを学ばせていただき、私自身の境遇と重ねながら、やはり政治の場から社会を豊かにしていくべきだと感じるようになったからです」
———選挙では何を訴えていくつもりですか?
「選挙で訴えていきたいことは、多くありますが、一番は「当事者の視点を持った政治」です。障害に限らずですが、当事者の視点を持った政治の実現は難しい現状があります。
しかし、福祉施策などにおいては、障害当事者の持つ視点は、高齢者福祉や児童福祉など、様々な政策に活かせます。そういう観点から考えると、今の国会に、障害当事者がいないこと現状を打破したいなと思っています」
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■福祉、女性、教育政策も
———参院議員になったら、どのような政策に取り組みますか?
「様々な福祉施策はもちろんのこと、私自身が子育てをしているシングルマザーですので、ひとり親支援や女性の社会進出などにも積極的に携わっていきたいと考えています。
また、これは、すべての分野において不可欠な、教育政策にも力を入れて、多様な価値観を認め合う次世代の育成に取り組みたいと考えています」
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■「手話言語法」制定を目指す
———参院議員になったら、聴覚障害者のためには、どのようなことをするつもりですか?
「『聴覚障害者のため』という表現ではなく、すべての人たちにやさしい国づくりの視点に立って、政策を進めていきたいです。その中にはもちろん聴覚に障害を持つ仲間の皆さんも含まれます。
具体的には、手話言語法の制定を進めていきたい、その上で全国の地方自治体でも手話言語条例制定の後押しができればと考えています。
この手話言語法も、単に聴覚障害者のためだけではなく、多様性の一つのシンボルとして、象徴として示していきたいと思います。
それは、結果、聴覚に限らない、さらには障害の有無に限らない、社会の豊かさを牽引するきっかけになれば良いと考えています」
斉藤氏は、「全国の仲間のみなさん、皆さんの声をしっかりと議会に届け、社会に反映をさせていくために、一生懸命頑張ります。私たち、聴覚に障害を持つ者の持つ視点は、必ずこの国の未来にとって不可欠です。ぜひ一緒に頑張りましょう」と呼びかけた。
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(取材・文/France10・及川健二)