27年間専業主婦だった女性が離婚  元夫に経済支援求めた裁判が意外な結果に

「嫁は俺が食わせてやっている」なんて思っていたら大間違い…

2019/06/14 08:00

(Pattanaphong Khuankaew/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

「専業主婦歴が長く自分には貯蓄がない、この年齢ではもう再就職も難しい」…そんな状況での離婚ほど、女性にとって苦しいものはない。ところが離婚裁判で判事が、そうした妻たちの事情をよく理解してくれるとしたら?

海外から、珍しい事例が伝えられた。



 

■専業主婦歴が長いほど再就職は難しい

結婚27年目で破局し、29年目の2011年に正式に離婚が成立していたアルゼンチンのある夫婦。妻は27年にわたりずっと専業主婦であった。それまでのキャリアや取得していた資格を活用することもなく、ずっと夫のサポート、子育て、家事に専念していたという。

仕事に就かなかったことから経済力に乏しいまま女性は70歳になり、年月こそ経っていたが、彼女は意を決して元夫に対する民事裁判を起こした。何らかの形で経済支援を受けたいと必死だったのだ。


関連記事:家事をしない夫に悩む20代専業主婦 「私ばかりがつらい目に…」と悲痛

 

■元妻の立場で物事を考えてくれた判事

このほどその裁判が開かれ、判事は男性にこのように告げた。

「彼女は自分のキャリアでお金を稼ぐことができたのに、あなたとの結婚でそれを諦め、家事と子育てに専念したのです」


「離婚後に働こうとしても年齢的にはもう難しいでしょう」


「主婦業はとても大変な労働、立派な仕事です。別れた奥様にきちんとその報酬を支払いなさい」


そして判事は元夫に対し、8百万アルゼンチン・ペソ(日本円にして約1,983万円)を別れた妻に支払うよう命じたという。

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

次ページ
■女性の教育は有効
結婚離婚夫婦育児家事専業主婦財産アルゼンチン裁判官再就職
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング