全国各地で「いじめ・迷惑行為の動画」が拡散中 教育委員会と各高校を直撃取材した

高校での悪質行為が止まらない 酷い現実が見えてきた…

2019/06/19 07:00

教室
(Milatas/iStock /Getty Images Plus/写真はイメージです)

ここ数日、全国各地で高校生による不適切なSNS投稿が相次いでいる。18日には、埼玉県の高校生が駅で迷惑行為をしている画像、大阪府柏原市の高校では、いじめ動画が発見された。しらべぇ取材班は、教育委員会やそれぞれの高校を直撃。



 

■駅での迷惑行為

SNS上にアップされ問題となっている画像は、埼玉県の高校の生徒11名がホームに座って線路に足を出しているもの。もし、この画像撮影時に列車が通過していたら大変な事故になっていた可能性がある。

この高校の教頭を取材したところ、「朝一番に全校集会を行い、マナーのこと、ネット上に画像をあげる判断の講話を生徒指導担当、情報指導担当が行った。写っている生徒は特定済みで状況の聞き取り、その生徒に対する指導を行っている」と答えた。

埼玉県教育委員会生徒指導課の指導主事は取材に対して、「全校集会やロングホームルームなどあらゆる機会を通じて、ネット利用やマナー教育の徹底を図りたい。当該校だけではなく、全県の高校に対しても行っていく」と回答した。


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■酷いいじめ動画が流出

大阪府柏原市の高校では、1年生によるいじめ動画が流出。生徒を蹴るなど、トイレでの極めて悪質な行為が映像に記録されていた。この一連のいじめに関わっていた人物は3人で、撮影していた人物が1人。学校側はこの行為を傍観していた生徒も問題だと捉えている。

高校の生徒指導担当は、「加害生徒、被害生徒から昨日より話を聞いているが、被害生徒は動揺し、混乱している状況。加害生徒の一人は校内行事の講演会で、他の生徒をそそのかして妨害行為をさせた。そのため停学処分中だった」と答えた。

また被害生徒の保護者は、警察にこの件の相談を既に行っている。

常識や話が通じない危機。いくら教師が言っても話を聞かない、話が通じない状態だと、いくら対策を講じようとも空回りする。教育現場から「多くの悲鳴があがっている現実」を社会全体で受け止めなければならない。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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