女性装で有名な東大・安冨歩教授 山本太郎代表の「れいわ新選組」から参院選出馬

幅広い著書でも知られ、「東大話法」を批判した著作はベストセラーに。

2019/06/28 08:40

安冨歩

東京大学東洋文化研究所教授で、女性装の学者として「行列のできる法律相談所」はじめ、ゴールデンタイムのテレビ番組に多数出演してきた安冨歩氏が、山本太郎・参院議員が立ち上げたれいわ新選組から参院選に出馬。27日に記者会見を行い、山本代表が同席した。

安冨氏は満州経済史が専門だが、マイケル・ジャクソンや親鸞、星の王子さま、老子、論語など多岐にわたる研究書を出している。



 

■「東大話法」を批判

安冨氏が世に知れ渡るようになったのは、福島原発事故後に出した『もう「東大話法」にはだまされない』(講談社)という著作。

「(放射能は)人体には直ちに影響はありません」「いじめと自殺の因果関係は必ずしも断定できません」といった話法をウソとまやかしと責任転嫁な「東大話法」と名付けて批判し、ベストセラーになった。

安冨氏は会見冒頭、「太郎さんとはいちど握手したくらいの関係で、メールで出馬を依頼されました。それで受けるというのもずいぶんと変わっていると思われるかもしれません」と述べ、笑いを誘った。


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■「子供を守る」が公約

安冨氏の公約は「子供を守る」の一点だ。その意味について問われると次のように説明した。

「子供の虐待が問題になっていますが、学校制度というものが そもそも構造的虐待だと私は感じています。学校で身につけるものってのはほとんどないと思うんです。


(教育現場では)右向け右で従うような大人を育てていく仕組みになっている。無力で無能のままで、お前はそこに座っておれとたたき込んでいるに過ぎない。


子供は社会の中心であって、大人たちがコレを支えるような社会でなければならない。今は全くそのような構造にはない。その構造自体が虐待だと思うのです。


19世紀的な工場や軍隊に属するようなものではなく、自ら考え切り開いていく子供たちを大量に育てていかなければならない。今まで行ってきたような教育制度を全て見直していかなきゃならない。そしてこれが変わっていくのは何世代もかかるだろう」


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■石井紘基氏を尊敬

安冨歩

安冨氏は今では批判の多い「ゆとり教育」の擁護者で、かねてより、「ゆとり世代」には創造性に富んだ子が多いと主張してきた。会見最後に安冨氏は、

「私が最も尊敬する政治家は、暗殺された石井紘基元衆院議員。暗殺されました。石井議員が書いた特殊法人や特別会計などの本が、研究をしている中でとても役に立った。私は、国民国家システムを解明する研究したい。私が議員になる意味はそこにある。


国政調査権を用いて 国民国家システムがどういう形をしていてどういう風に機能しているのか、それを調べて研究していきたいと思っている。石井さんが果たせなかったことを継いでいきたい」

と述べた。

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(取材・文/France10・及川健二

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