「タピオカミルクティーでアレルギー症状」の投稿が話題に　真相を追った結果…

■イカスミ色素が原因か

今回のアレルギー症状の原因はイカスミ色素なのだろうか。国立病院機構相模原病院臨床研究センターに聞いたところ、食物アレルギーの症状は、全身のあらゆる臓器に症状が誘発されうるが、特に皮膚症状、粘膜症状に多い。

中にはアナフィラキシーショックとなり、生命の危険を伴う場合もある。甲殻類(特にエビ)は、食物誘発アナフィラキシーとして頻度が高い。そしてエビ・カニなどの甲殻類間や、イカとタコなどの軟体類間、貝類間に交差抗原性がある。

エビアレルギー患者の65％は、カニにも症状を示すが、甲殻類と軟体類、 貝類の交差反応性は20％程度。つまりエビアレルギー患者が「イカや貝類を食べるとアレルギー症状を引き起こす可能性」もあるのだ。

相模原病院研究センターは、「調味料に含まれる甲殻類のエキス成分や、スープ、えびせんべいなどの加工品 は、個人によって食べられる範囲が異なる。摂取歴を詳しく確認後、主治医と相談すること」とアドバイスした。

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■食品表示法上の問題はなし

消費者庁を取材すると「食品表示法上の義務7品目は、えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生。イカは推奨表示品目。今回のタピオカミルクティーには、イカが表示してあり、法律上は何ら問題がない」と回答。

国民生活センターには「今のところタピオカによるアレルギー症状の報告は入っていない」そうだ。

ファミリーマート広報部は、しらべぇ編集部の取材に対して「法律に則って表示を行っている。タピオカミルクティーによるアレルギー症状の発生報告もない」と回答。

甲殻類アレルギーの人は、軟体類、そして貝類でアレルギー症状を発生する可能性があるとのことで、充分注意する必要がありそうだ。

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（文／しらべぇ編集部・Sirabee編集部）