「人食いバクテリア」感染で12歳少女がふくらはぎ切除 夏のレジャーに潜む危険性
この季節に一気に増える「人食いバクテリア」の話題。気を付けるべきことは何なのか…
夏の休暇で家族とともにビーチで過ごしていた12歳の少女が、致死率30%超という「人食いバクテリア」に感染し、右脚の壊死部分を切除する手術を受けた。そのような危険な細菌に、少女はなぜ感染してしまったか。
■ふくらはぎに突然の激痛
今月9日、夏休みで米国フロリダ州のデスティンというビーチにやってきたインディアナ州の一家。旅の終盤で彼らを大きな異変が襲った。
12歳の娘の右脚が膝の裏からふくらはぎまで赤く腫れ、激しい痛みが出てきたのだ。少女はやがて歩行も困難になり、親が背負いながら移動するしかなかった。
自宅に戻ると少女はかかりつけ医の元へ。そこでインディアナポリスの大病院に緊急で診てもらうよう指示されたという。
関連記事:新型コロナウイルス「マスクより買うべきモノ」に驚きの声相次ぐ
■診断名は「壊死性筋膜炎」
各種検査を経て、少女の脚を襲った病は劇症型溶血性レンサ球菌感染症による「壊死性筋膜炎」と診断された。いわゆる「人食いバクテリア」により発症する、きわめて恐ろしい病である。
少女の体内では菌が血管を通して広がり始めていることも判明し、内科的な治療がスタート。膝の裏からふくらはぎにかけ、壊死が起きている病巣範囲を広く切除する手術もすぐさま行なわれた。
母親はフロリダ州のメディア『WKRG-TV』の取材に、「娘が生きていることに心から感謝しています。リハビリにより再び歩くこともできるそうです」と話している。