
子供たちを守る最後の砦ともいえる「児童相談所」。そんな子供たちを守ってくれるはずの機関で、不祥事が目立ってきた。
福岡市の児童相談所にて、職員が施設内で女子中学生にわいせつな行為をする事件が発生。しらべぇ取材班は、福岡市児童相談所に事情を聞いた。
■担当生徒に職員がわいせつ行為
今月2日、福岡県警は同県に住む福岡市児童相談所職員の男(36)を、県青少年健全育成条例違反の疑いで通常逮捕した。
被害者の女子中学生(14)が18歳に満たないことを知りながら、2月18日ごろに福岡市の児童相談所である「市こども総合相談センター」の施設内でわいせつな行為をした疑いがある。男は警察の調べに対して「一切していない」と容疑を否認しているという。
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■「極めて遺憾」と怒りも
女子生徒はセンターに入所中で、男は2人きりで女子生徒の相談を受けていた。そして、3月13日に女子生徒が「容疑者から複数回わいせつな行為をされている」と、通学中の中学校の養護教諭に相談したことで問題は発覚したようだ。
福岡市児童相談所はしらべぇ編集部の取材に対し、「3月上旬に別の職員が女子生徒から『逮捕された職員にわいせつ行為を受けた』という相談を受けた。しかし、生徒が事を大きくしないでほしいという希望だったので、警察には相談も通報も行なわなかった」と回答。
センターの所長は「極めて遺憾。捜査の状況を見守りながら、把握した事実に基づき厳正に対処する」とのコメントを発表した。
■性被害に遭いそうになった経験は…
今回の事件は、中学生を狙った極めて卑劣なものである。しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女1,664名を対象に実施した意識調査でも、全体の15.0%が「子供の頃、性被害に遭いそうになった」と回答している。
いくら被害にあった女子生徒の希望とはいえ、犯罪行為の申告があったにも関わらず、警察に相談も通報もしなかった児童相談所。今回の事件で、子供に限らずショックを受けた人は決して少なくないはずだ。
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(文/しらべぇ編集部・おのっち)
対象:全国の20〜60代の男女計1,664名(有効回答数)