職場で泣いてしまった経験ある? 「涙を堪え切れない若者」が増加の傾向も
「職場で涙を流すのはみっともない」と言われるが、泣いてしまった経験がある人もいるのでは?
職場には異なる性格の人が集まっており、衝突したり、時には励ましあったり…と日々感情を揺さぶられる出来事に遭遇するだろう。人は様々な手段を用いて感情を表現するが、「嬉し泣き」「悔し泣き」など、涙を使って表現することもある。
一般的に「職場で涙を見せるのはみっともない」と考えるられることが多いが、中には感情を抑えきれず泣いてしまった経験がある人もいるのではないだろうか。
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■4人1人が職場で涙?
しらべぇ編集部が、全国20〜60代の有職者男女1,040名を対象に調査したところ、全体の25.0%が「職場で泣いてしまったことがある」と回答した。
じつに4人に1人が経験者であることが判明。なお、男性15.2%に対して、女性38.9%と男女で倍の差が開く結果に。どうやら、職場で涙を流した経験があるのは女性に多いようだ。
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■女の涙は職場でも健在か
さらに、男女年代別に見ていくと、どの年代においても「職場で泣いてしまった」と回答しているのは女性のほうが圧倒的に高い割合。とくに20〜40代は4割以上と、とりわけ高い。
また、通常経験率は年齢とともに増えていくものだが、その逆で男女ともに高齢になるに連れて割合が減っており、とりわけ60代男性は5.7%とほんの僅かだ。
日本では「男が泣くな」「女は泣けばいいと思ってる」などの言葉が存在し、例え歓喜の涙であったとしても「泣くこと=恥ずかしいこと」と捉える傾向がある。とくに、団塊世代である60代ではその気持ちが強いのかもしれない。
それとも、一昔前と比べて若い世代に喜怒哀楽の感情を制御することが苦手な人が増えてきているのだろうか。
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■「トイレで号泣」「最後の挨拶」
実際に職場で涙を流してしまったという人に話を聞いてみたところ…
「先輩から理不尽なことで怒鳴られて、これまで我慢していたものが一気に溢れてきてトイレで号泣。今思えば感情をぶつけようがなくて悔しかったんだと思う。今となっては新人時代のよき思い出です(笑)」(40代女性)
「最初に勤めていた会社がパワハラ、長時間労働が当たり前のいわゆる超ブラック企業でした。ある日、上司から怒鳴られ人前で涙を流してしまいました。このままだと心がやられてしまうと思い転職し、今は笑顔で働けています」(20代男性)
「大好きだった職場を退職することに。最後の挨拶の時、これまでお世話になった人の顔や思い出が走馬灯のように出てきてしまい、号泣しながら話してました。後にも先にも職場であんなに泣いたことない」(30代女性)
職場で同僚が突然「涙」を流しはじめたら周囲は戸惑ってしまうはず。しかし、気持ちに余裕がない時、感情を揺さぶられる出来事に遭遇したら思わず涙がこぼれそうになってしまうこともあるだろう。
周囲に配慮し、人目につかないところで泣くようにするなど、職業人としてTPOをわきまえた行動をとることが大切かもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の有職者男女1,040名 (有効回答数)