子供の重大イベントを機に… 辛抱してきた仮面夫婦の糸が途切れる時とは
機能不全に陥ってもなお夫婦でいようとする両親。その理由は、やはり…?
■「この時期は離婚ラッシュ」と役所
たとえば湖北省の襄陽(しあんやん)市の役所は、ここに来て毎月の平均件数より300件以上も多い離婚申請を受理したという。職員は上海のメディア『Shanghaiist』の取材にこう語っている。
「毎年そうなんですよ。この時期になると離婚件数がぐっと増えるんです」
「やっと親としての役目を果たした、このタイミングを待っていた、という感じでしょうか」
「たとえば今朝ここを訪れたカップルは、『2年以上にわたり、もう離婚することばかり考えていた』と言っていました」
「特に奥さんの決意が固いようです。『もう、我慢の限界だった』なんておっしゃいます」
両親の不仲は子供がグレてしまう原因のひとつである。それを恐れる両親が、無理に仲良しを装うことも多々であろう。子もそれを薄々わかっているだけに、長く頑張ってくれたことに対して感謝の念を抱く者も少なくないという。
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■「子供のため我慢」への評価は
あくまでも「わが子のため」といって離婚を先に引き延ばしにする仮面夫婦。日本でも実際のところ、そんな夫婦は少なくない。
しらべぇ編集部は全国20~60代の男女1,342名に「離婚」について調査を実施した。その結果、48.9%が「子供がいる夫婦は離婚すべきではない」と回答している。
中国と比較すると、日本の仮面夫婦は「子供の結婚後」、あるいは「夫の定年退職後」などと我慢もかなりの長期戦という印象だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)
対象:全国20代〜60代の男女1,342名