「よくも大事な娘を…」 娘の元友人17歳少年を父親が殺害

違法薬物は海外だけの問題ではない。決して他人事ではないのだ。

2019/07/26 08:40

怒り
(kuppa_rock/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

日本も、もはや「対岸の火事」などと言ってはいられない違法薬物の問題。しかも若いほど誘惑に負けてそのようなものに手を出しがちである。


 

■「よくも俺の大事な娘を」と父

米国ペンシルベニア州のニューキャッスルで今月19日、ピザ店での仕事を終えて裏口から駐車場に出た17歳少年が、男にいきなり襲われた。男は持っていた拳銃で至近距離から5発も撃つなど、少年に対する憎しみと殺害の計画性は明らかであった。

逮捕された男は地元在住の41歳。娘がその少年と交友関係にあり、犯行の動機については警察に「あいつは娘をクスリ漬けにする気だった。許さない」などと話したという。


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■娘がこそこそと薬物を使用

娘が以前と比べて何かとコソコソするようになり、1週間じっくりと娘の行動を追い、観察したその父親。そこで娘が少年とともにコカインやマリファナを吸っていることを知り、「カッとなった」とも話している。

10代にしてコカインのようなドラッグに溺れるようでは、遅かれ早かれ人生の破滅は見えている。「それが自分の娘だとしたら、悪い友人を強く恨む気持ちだけは理解できる」として、アメリカではこの父親に同情する声も多い。

だが娘の非を棚に上げて少年だけを責め、その命を奪うのは身勝手すぎる。裁判で有罪判決が下った場合、この父親にはかなり重い量刑が言い渡されることだろう。

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■違法薬物が蔓延する社会の怖さ
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