「ギャーッ!」 若者が同じ時間に街で一斉に叫ぶワケ

若いからこそOK。若くもないのに大声で喚き、絶叫するのはイタすぎるかも…

社会

2019/07/27 11:30

叫ぶ
(DAJ/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

夜の街で若者たちが一斉に大きな声で喚き、叫ぶ。つい恐ろしい光景や繁華街の治安の悪さなどを想像してしまうが、そうした状況とも異なるという。北欧の街から興味深い話題が伝えられた。



 

■静かな夜の街に響きわたる絶叫

スウェーデンのウプサラ県にあるフログスタという地区。ここでは毎日、夜10時になると静かなはずの街に若者の絶叫する声が響き渡る。

部屋の窓を開け、外に向かって大声で叫ぶのはウプサラ大学に通う若者たち。試験を控えて勉強がとにかく忙しく、寮に缶詰めとなりスポーツをするヒマすらない。そんな状況下で彼らは思い切り「絶叫」し、ストレスを発散しているのだ。

これは街の人々に受け入れられながら50年近く続いている慣習で、『フログスタ・スクリーム』という名で呼ばれている。「フログスタならではの伝統」と表現する人も多いそうだ。


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■「若者はどんどん叫んで」と人々

この珍しい現象は1970年代、スウェーデンのスコーネ県にあるルンド大学の学生から始まった。彼らは溜めこんでいるストレスの健全なはけ口として、一斉に「叫ぶ」ことを奨励。それが他の大学にも次々と伝染し、ウプサラ大学の学生たちの間にも広まった。

2006年にはいったん途絶えてしまったが、またすぐに復活した『フログスタ・スクリーム』。それが叶ったのは、街の人々が寛容な気持ちで若者たちを見守ってくれていたからだ。

午後10時になると若者たちの一斉の叫び声でいきなり破られる夜の静寂。だが街の人々は若い人ほどストレス発散が大事だと理解しており、叫ぶことで健全な憂さ晴らしをしてほしいと考えているという。

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■叫ぶことの重要性

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