ドッジボールが顔に当たった友人が負傷 10歳男児が訴えられる展開に
ドッジボールは確かに危険が伴う。それだけに裁判官がどう判断するか注目が集まっている。
このたび小学生のドッジボールで大きなトラブルが発生した。訴えたのはアメリカの白人の家庭で、訴えられたのはわずか10歳の黒人の少年。現地では実名で報道されていることもあり、物議を醸している。
■顔面にボール直撃で脳震盪
今年4月29日、デトロイト市郊外となるミシガン州カントンのラス・エリクソン小学校(Ruth Eriksson Elementary)で、児童が校庭でドッジボールをしていたところ、顔にボールが当たって倒れた白人の10歳児が脳しんとうを起こした。
これに両親が激怒し、ボールを投げた黒人の10歳男児が訴えられたという。
「訴訟王国のアメリカならでは。嘆かわしい」という声もあれば、「少年が黒人だから訴えられたのか」という声も。いずれにせよこのニュースに不快感を示す人々は多い様子だ。
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■「顔面を狙う癖」があった少年
ドッジボールに限らず、体育の授業、校庭での遊びやPTAのスポーツ交流活動においても、このようなアクシデントは稀には起きてしまう。
そうした不測の事態に備えるため児童やPTAは傷害保険に加入するものだが、子供が脳しんとうを起こした側の家庭は「そういう問題ではない」としている。
訴えられた少年にはターゲットの顔面を狙う傾向があり、そのアクシデント以前にも2度ほど相手の顔にボールを当てていた。
少年は相手が倒れこむとすぐに謝罪したというが、少年を訴えた家庭は「こう何度も同じことが続くようでは、その危険な投球は意図的で執拗な攻撃だ」と主張している。