パイロットが酒気帯びで降機 離陸寸前のスッタモンダに乗客カンカン
大勢の命を預かるという自覚はどこに。また酒気帯びパイロット逮捕の話題が…。
■コックピットで醜い騒動
このたびの一件のように、離陸直前の逮捕劇で乗客らが大変な迷惑をこうむるという例が海外ではまれに起きている。数例を紹介してみたい。
・メキシコのカンクンへ向け、離陸直前だったカナダの格安航空会社「サンウィング航空」のコックピットで、37歳のパイロットが気絶。泥酔と判明して逮捕された。(2016年12月 カナダのカルガリー国際空港で)
・韓国のソウルから米ニューヨークに向かうため、離陸の準備に入っていたアシアナ航空機のコックピットで、パイロット2名が殴り合いの大喧嘩。
フライトは1時間の遅延が発生し、負傷した1人は病院に運ばれた。1名はそのまま操縦かんを握っていたことがわかり、「そのような心理状態で乗務するとは」と物議を醸した。(2016年12月 韓国の仁川国際空港で)
・インドの国営航空会社エア・インディアの旅客機で、パイロットが離陸前に自宅から持参した弁当を食べ、「弁当箱を洗ってくれ」と客室乗務員に頼むも拒否されて大喧嘩に。
警察の事情聴取を受けるため両者とも降機となり、フライトは2時間以上の遅延が発生した。(2019年6月 ケンペゴウダ国際空港で)
ご承知のとおり、「パイロットが酒臭い」として逮捕される事件は国内外で何例も報じられており、枚挙にいとまがない。
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■操縦も運転も飲酒は絶対にダメ
飲酒後の操縦も恐ろしいが、もっと身近なところで起きているのが飲酒運転だ。しらべぇ編集部が以前、全国20代~60代の免許保有者1061名に調査したところ、全体の27.2%が飲酒運転の経験ありと回答。50代男性が最もそれを経験していることがわかった。
飲酒運転は「違法行為」につき初回で免許取り消しとなる。これを犯せば3年、5年以下の懲役、または100万円以下の罰金が言い渡されるという事実を誰もが強く認識してほしい。飲んだら乗るな、そして飛ばすな、だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)
対象:全国20代~60代の男女1,362名(有効回答数)