「『表現の不自由展』中止は知事と市長のケンカが原因」 田原総一朗氏が喝破
愛知県で開催されている『あいちトリエンナーレ2019』の企画展『表現の不自由展・その後』に批判や脅迫などが寄せられ、中止に。ジャーナリストの田原総一朗氏がその背景を語った。
■大村知事は河村市長に激怒
大村知事は5日の定例会見で、展示の中止を求めた河村市長らを「憲法違反の疑いが濃厚と思う」と批判。また、5日の会見で、展示中止を求めた行動について「憲法21条で禁止された『検閲』ととられても仕方がない」と指摘した。
「行政や役所など公的セクターこそ表現の自由を守らなければいけないのではないか。自分の気に入らない表現でも、表現は表現として受け入れるべきだ」と述べている。
大村知事は、中止を判断した理由について「安全安心を第一に考えた」と説明。5日朝にも「ガソリンを散布します」などと書かれた脅迫メールが県に届いたことを明らかにした。
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■田原総一朗「二人の仲の悪さが原因」
一連の経緯について、ジャーナリストの田原総一朗氏は、4日に漫画家の小林よしのり氏が主催した「ゴー宣道場」で発言。
「この原因はね、大村さんと河村さんが本当に仲が悪いことが原因。二人はもともとは仲良くて河村市長が応援して大村知事が誕生したのにその後は犬猿の仲。ふたりのケンカがことの本質」と述べて一刀両断した。
全国紙の政治部記者が語る。
「河村氏と大村氏の仲の悪さは筋金入りで、2012年総選挙に向けて、二人の仲を戻そうとした橋下徹さんも『やってられない』とさじをなげたほど。『表現の自由』について議論されるべき重要なテーマなのに、二人の仲違いばかりが目立ってしまい、県民も情けなく思っているでしょうね」
河村市長 VS 大村知事のバトルはまだ続きそうだ。
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(取材・文/France10・及川健二)