タベアルキスト・マッキー牧元の弁当勝負 「鰻弁当」の現実

マッキー牧元氏が出張や旅行の際に行っている「弁当勝負」。今回のテーマは「うなぎ弁当」。

『味の手帖』取締役編集顧問で、タベアルキストのマッキー牧元氏。その食へのこだわりは、出張や旅行の楽しみ「駅弁」にも及ぶ。マッキー氏が行う「弁当勝負」とは何か。本当にうまい駅弁はどれなのか。連載第3回のテーマは「うなぎ弁当」だ。


 

■鰻が贅沢にも弁当に

うなぎ弁当

ほんの出来心である。土用丑の日近辺では、鰻を食べない。自分に課していた禁を、駅弁愛に負けて破ってしまった。今、東京駅「祭」には、土用丑の日に合わせて、三種類の鰻駅弁が用意されている。

弁当にした、冷えた鰻には期待はできない。そう思うのだが、鹿児島駅の駅弁という珍しさと、明日鹿児島に行くというウキウキ感で、つい手に取ってしまった。

値段も確かめず、レジで価格を告げられ、「えっ!」と、心の中で叫んだ。2,800円である。さすが鰻様、2,800円と言われても、仕方ないと思わせる。


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■開けてみると…

うなぎ弁当

開けて、再び目を丸くした。期待はしていない。していないが、もう少し大きくてもいいんじゃないの。隙間から見える白いご飯が、恥ずかしそうにしている。 さらに、食べて思う。この弁当には、様々な示唆や疑問が詰められている。

①現実の厳しさを教える


②鰻は厚切りハムを少し硬くしたような食感で、嚙めと言ってくる鰻もあることを教えられる。


③生前はアスリートであったのだろう。こんなに小さくとも、筋肉質で小骨もしっかりとしている。


④タレは甘く濃く、必要にして充分であるが、それでもタレ袋を添えるのは、優しさか?


⑤ゴムと言っては失礼だが、皮は似たような食感で、咀嚼力が試される。


⑥弁当箱をここまで大きくする必要があったのだろうか? 小さい鰻をさらに寂しく見せようとしたのか?


⑦タレの味以外の風味を探すため、味覚の鍛錬となる。

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■発売の経緯を妄想する

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