熊本の飲食店でカンピロバクター食中毒 最も多い原因菌から身を守るには
カンピロバクター食中毒の実態とは…
■鶏肉の生食や加熱には注意
東京都が行った調査結果では、流通している鶏肉の4割から6割でカンピロバクターが検出されていることから、鶏肉にはかなり高い割合でカンピロバクターが付着していることが推察されるという。
冷凍した鶏肉からもカンピロバクターは検出されていることから、冷凍しても完全に死ぬことはない。
そして、カンピロバクター食中毒の原因を調べてみると、鶏肉を生や生に近い状態で食べたことの他に、鶏肉に付着していたカンピロバクターが調理器具や手指などを介して他の食品に付着(二次汚染)し、それを食べたことで発症したと推定される事例が多くあるという。
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■注意すべき点とは…
カンピロバクターから身を守るためには、
①カンピロバクターは、65℃、数分程度の加熱でほぼ死滅するため、加熱処理を行う。肉の中心部の色の変化(生の肉の色から白く変わる)を、加熱状態を判断する際の目安とする。
②鶏肉を扱った手指は、他のものに触る前に必ず洗う。
③肉はなるべく専用のまな板を使って調理し、野菜などと共用しない。
④ほとんど加熱しない鶏肉を使う鶏わさや、生で食べる鶏肉のさしみを家庭で食べることは食中毒になるおそれが高いと考えられるので、控える。
といったことがあげられる。近年、鶏肉の生食は増えつつあり、夏はとくに好まれる傾向もあるので、食中毒には充分に注意したい。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)