雨・夜・携帯電話… 不運と悪条件が重なった交通事故の真相
悲惨な交通事故のない安全な世の中を目指したいもの。しかし時にはこんなことも…。
雨の日の夜の運転ほどイヤなものはないというのに、高齢者が幹線道路をトボトボと歩いているなど、いったい誰が想像するだろうか。
■高齢者はなぜ道路のど真ん中を…
中国・四川省江油市(こうゆし)のある幹線道路で8月5日、悲惨な交通死傷事故が起きた。これが中国の人々の間で今、悪条件と不運が重なりすぎているとして話題になっている。
事故が起きたのは雨が降る同日夜のことで、車の往来が激しい道路のど真ん中を歩いていた高齢者がまず1台の車にはねられた。傘を差していて周りがよく見えず道路に飛び出したのか、それとも認知症などによる夜間の徘徊だったのか、本人が死亡した今となってはよくわかっていない。
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■倒れた高齢者とはねた運転手をさらに…
高齢者をはねてしまった車の運転手はすぐに車を止め、負傷した高齢者の様子を確かめるとその場で携帯電話を取り出し、救急車を要請。ところが後続の車がそんな両者を容赦ないスピードではね、現場はさらに大きな事故と化した。その運転手の前方不注意は明らかであったという。
こうして2名が地元の病院の集中治療室に救急搬送されたが、最初にはねられた高齢者は死亡。高齢者をはねた運転手も瀕死の重傷を負い、現在も入院中だ。