「最長14年待ち」のコロッケが話題に 驚異の人気の理由を店主に聞いた

なんと原価が販売価格の2倍以上のコロッケが…

話題

2019/08/16 18:00

 

■苦難の歴史が…

このコロッケを販売する旭屋(兵庫県高砂市)の店主に詳細を聞いた。このお店では、1999年からネット通販を始めたが、しかしこの時代はネット通販が普通ではなかった。ネットで先にお金を振り込んだのに、チケットが送られてこないというニュースが世間を賑わせていた時代。

そのため、3,000円~4,000円する神戸牛の通販は、鳴かず飛ばずの状態だった。そこで、値段が手ごろで、肉のおいしさを知ってもらえて、店のコンセプトが伝わるような商品を発売することを考えた。それが「神戸ビーフコロッケ」だという。


関連記事:安くて美味いとんかつ屋を見わける方法 『ポテトコロッケ定食』がある店を探す

 

■原価が販売価格の約2倍

コロッケに使われている肉は、神戸牛の特上カルビや上ロースを角切りにしたもの。じゃがいもは牛糞とおかくずを混ぜた肥料で栽培されている。当時の販売価格は1個250円だったが、牛肉だけで400円かかっていたという。最初は1週間に200個の限定販売だった。

それが評判を呼び、3ヶ月から4ヶ月待ちの状態に。「待ちの期間が長すぎる」と店側が考え、1日200個の販売に変えた。このコロッケは赤字商品のため、作りすぎると店が潰れてしまうという。


■リピート率9割

そしてこのコロッケのリピート率が9割。一人で10個、半年待ちでもいいから100個などと注文数が徐々に増えていったという。3年前には14年待ちになったため、一旦販売を中止した。

コロッケを販売する目的は、神戸牛のおいしさを知ってもらうこと。コロッケを注文した方の半分以上は、その後肉を購入してくれているという。

「何年待ってもいい、値段があがっても買う」というリクエストが多く、2019年8月1日から、1個500円に値段をあげて再販売を開始した。発売当初と比較して、現在は神戸牛が2倍の値段にあがっているという。原価900円以上だが、「これ以上値段はあげられない」と店主は話す。今回も1日200個の限定販売だ。

8月15日の注文が「2029年11月発送」となっており、相変わらずの大人気となっている。ふるさと納税関係者は、「どんなブランド牛でも、神戸牛にはかなわない」と口を揃える。10年待って、その期間の人生を噛みしめながら、このコロッケを堪能したいものだ。

・合わせて読みたい→坂口杏里、“杏里のにおい”を4~5万円で販売 「これはさすがに…」

(文/しらべぇ編集部・おのっち

この記事の画像(1枚)