両親から受けた虐待は簡単に忘れられるもの? 6割が「許せない!」
親からの愛情を受け取れず、虐待を受けると心に深い傷を負ってしまうだろう。
実の親が子供を虐待し、子供の命を奪ってしまう悲惨な事件があとを絶たない。両親から虐待を受け心に深い傷を負いながら生活している人も少なくないはず。
古くから「末代まで呪う」という言葉があるように、一度抱えた憎悪や恨みは簡単に忘れられるものではない。両親から虐待を受けたことを許せている人はどれくらいいるのだろうか。
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■6割の人が「許せない」
しらべぇ編集部は、全国10〜60代の虐待を受けたことがある男女157名を対象に調査したところ、全体の64.3%が「親から虐待を受けたことを、未だに許していない」と回答した。
幼少期に受けた辛い虐待の記憶はそうやすやすと消せるものではないだろう。いくら血の繋がりがある両親であっても簡単に許すことはできないようだ。
一方で、3割弱の人が過去に受けた虐待を克服し両親との関係を修復しようとしていると考えると考え深い。なお、男性52.5%、女性71.4%と女性のほうが許せない人が多いようだ。
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■20代の7割が…
さらに、年代別に割合を見ていくと…
もっとも割合が高いのは20代であり77.1%と突出。年齢とともに徐々に割合が減少していき、60代においては5割をキープした。
「時間が解決する」という言葉があるが、自身が親の年代に近づくほどに当時の両親の立場や気持ちを汲み取れるようになり、許せるようになっていくのかもしれない。
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■男女未既婚で異なる差も
そこで、今回の調査結果を未既婚別に切り分けると興味深い傾向が見えてきた。
まずは、男性陣のグラフを眺めると「親の虐待が許せない」と回答した人が既婚者は30.4%、未婚者では66.7%と36ポイントも開く結果に。結婚し家庭を持つことで親の苦労や葛藤を理解できるようになり、受け入れている人もいるのかも。
一方の女性陣は、既婚・未既婚ともに71.4%と同率であり、大きな差が見受けられなかった。親の立場に立ったからこそ、いかなる理由があろうと「かわいい我が子を虐待するのはおかしい」と感じ、両親を許せないでいるのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の虐待を受けたことがある男女157名 (有効回答数)