京都府警、京アニ事件犠牲者全員の実名を公表 署名提出前日の展開に怒りの声

京都府警が京アニ放火事件の犠牲者35人全ての実名を公開。ネットでは怒りの声が相次いでいる。

社会

2019/08/28 05:00

ユリ
(studio-pure/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

京都府警は先月18日に起きた京都アニメーション第1スタジオ放火殺人事件犠牲者の遺族に配慮し、35人のうち10人のみ実名公表するという異例の対応をしていた。

しかし、事件発生から1ヶ月以上が経過した27日、府警が残り25人全員の実名を公表。このことに対し、ネットでは怒りの声が相次いでいる。



 

■犠牲者の実名を公表

府警は2日に犠牲者一部実名を公表した際、「氏名公表に関して遺族の了承が得られ、葬儀を終えた犠牲者を先行的に公表する」と異例の判断をしたことを発表。京アニが府警に対し公表をしないよう要請していたこともあってか、残り25人については公表されていなかった。

しらべぇでは実名を公表することに対して大手メディアの記者がどう考えているかについて取材している。

府警は犠牲者の遺族に対して「重大事件で社会的関心が高く、誤った情報が流れる恐れもあることから公表すべきと判断した」という方針を説明したうえで、取材に応じるかどうかの意向と合わせて報道機関に公表した。

新しく実名公表された25人のうち、5人の遺族は「存在がなかったことにならないようにしたい」と答えたが、20人は反対したという。


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■署名提出前日に…

京アニは、府警に対し「実名発表で報道されると、被害者やご遺族のプライバシーが侵害され、ご遺族が甚大な被害を受ける可能性がある」と強く要請した。それを受けてネットでは反対する署名が多く集められていた。

既に15,000人を超える署名が集められており、府警には28日に提出される予定だった。その1日前に公表されてしまったことも批判の対象になっているようだ。


■「意味がわからない」

京アニ、遺族といった被害者から「実名公表はしないでほしい」と言われていた府警が犠牲者全ての実名公表したことに対し、ネットでは怒りの声が相次いでいる。

遺族や多くの人反対を振り切って実名公表をした府警。多くの遺族が報道を拒否しているという現実から、激しい批判が出てくるのも理解できる。扱いの難しい被害者の実名公表問題は、いい落としどころを見つけることができるのだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・Aomi

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