乳児の顔や体が毛むくじゃらに 医療用粉ミルクに驚きの薬剤が混入
赤ちゃんがなぜか毛深くなったとして医療機関に駆け込んだ親たち。原因はなんと粉ミルクにあった。
■ミルクを中止すると症状が改善
スペインの『El Pais』紙が報じたところによれば、赤ちゃんたちはそのミルクをやめることで幸いにも症状が改善されているとのこと。突然の全身多毛の原因が究明されたことで、どの家庭もほっとしているという。
政府機関であるスペイン医薬品医療機器局(Spanish Agency for Medicines and Health)は、この粉ミルクを処方された可能性があるすべての家庭に向け、引き続き赤ちゃんの体調について観察を続けるとともに、必要に応じて医療機関を受診するよう呼び掛けている。
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■原薬はインドから輸入
『ファルマ=キミカ・スゥル』社は、その原薬をインドのサプライヤーから輸入していた。市販薬や処方薬のマーケットとして、今のインドは米国に次ぐ世界第二位のシェアを誇っている。
国産だと思っている薬品も、原薬は海外からの輸入ということが増えている現代。販売業者は徹底した品質の監視と管理体制を心掛けてほしいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)