世界最高齢74歳で初産は双子 「60年近くこの日を夢見ていた」
70代で初めての妊娠と出産。驚くような体外受精の話題がまたひとつ飛び込んできた。
2006年12月にスペインの女性が66歳で双子を出産して以来、海外ではもはや超のつく高齢出産が可能になっている。このたびは74歳の女性が快挙を成し遂げたという。
■母体の健康状態は常に良好
インドのハイデラバードで、このほど74歳の女性が体外受精の技術を借り、帝王切開によって女の子の双子を出産。世界最高齢の初産にして母親になった喜びをかみしめている。
医師が最も心配していたのは母体の健康状態であったが、妊娠性糖尿病や高血圧などを発症することなく出産まで順調に推移。さすがに母乳の分泌は期待できず、母乳バンクに頼っている状態だが、産後の回復も予想以上に早いという。
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■60年近く抱き続けた夢
1962年3月に結婚して以来、女性と農家を経営する夫が57年もの間ずっと抱いていたのは、かわいい赤ちゃんを腕に抱くという夢。特に女性は、周囲の多産の母親たちが羨ましくて仕方がなかったそうだ。
そんな夫婦はある時、隣家の55歳の女性が妊娠したという話を聞き、自分たちも諦めずに頑張ってみようと決意。卵子はドナーから提供を受ける必要があったが、精子は現在80歳の夫から採取したものが使用された。