進む「犬税」の導入 歩道の清掃や排泄物の浄化処理費用に充当

犬を飼うのは決してラクなことではない。しかも毎年のように高いお金がかかるとしたら…。

2019/09/10 09:20

犬
(Tapsiful/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

かわいいからと犬を飼っておきながら、「拾うのも大変」とウンチを放置して去る不心得な飼い主がたまにいる。そこで世界各地で導入が進められているのが、犬を飼う者に課税される「犬税」だ。



 

■犬を飼うなら税負担を

マドリードの北西に位置し、ポルトガルとの国境にも近いスペインのカスティーリャ・イ・レオン州サモラ県。ここのサモラという町では、もうすぐ犬を飼うこと自体が課税の対象となるそうだ。

税額は一匹につき年間9ユーロ(日本円にして1,000円強)。サモラではその税収入について、1年につき日本円にして約590~1,060万円になると見込んでおり、犬が散歩する歩道の清掃や排泄物の浄化処理の費用などに充てたいとしている。


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■「ウンチ袋無料」の特典も

子供の数より飼い犬の数のほうが多いと皮肉られるほど、町を歩けば犬だらけというサモラ。それだけに「犬の飼い主は犬の排泄物の浄化処理にかかわる費用を負担するべき」といった意見が以前から出ていた。

「税額は安く抑えた」としているサモラだが、それでも少数の市民からは不満の声が出ている。犬の散歩道のエリア拡大を図り、飼い主が自由に使えるウンチ袋を随所に配備するなど、市も飼い主たちの理解を得る努力を続けていくもようだ。

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■犬税の導入が進む欧州
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