JR西日本社員も憤慨の「撮り鉄」迷惑行為 目撃経験者の割合は?

頻発する撮り鉄による問題行為見たことがある人はどのくらい?

2019/09/11 10:00

鉄道
(PRImageFactory/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

5日、あるTwitterユーザーがアップした、撮り鉄に警告を促す看板が話題になった。それはJR西日本高槻保線区の「鉄道ファンの社員」から、一部の「撮り鉄」に向けられたものだ。

鉄道撮影のためにフェンスを壊す被害が相次いでいるそうで、「被害が続くようなら写真撮影できないようにせざるを得ない」と警告。そして最後に「もう壊さないでください。この気持ちがあなたに伝わると信じています」と呼びかけられていた。


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■撮り鉄迷惑行為を見たことがある人は…

鉄道を写真撮影しようとする「撮り鉄」がトラブルを起こしたケースはこれだけではない。有名車両のラストランなどでは、先頭車両に撮り鉄が殺到して運行に支障をきたす事案が続発している。

そしてJR西日本のケースのように立入禁止区域に侵入し、利用客や近隣住民に迷惑をかけることも多い。しらべぇ編集部が全国の10~60代の1,653名を対象にした調査では13.9%が「迷惑行為を見たことがある」と回答。

多くの鉄道写真ファンはルールを守って楽しんでいるだろうが、迷惑行為を目撃した人は存在している。


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■地域別に見ると…

撮り鉄の迷惑行為を見たことがあると答えた人を地域別に見てみよう。

最も多かったのは首都圏で16.2%。鉄道網が発達し、各種新幹線や私鉄、地下鉄など撮影したくなるような車両が多いことが要因だろうか。

首都圏の次に割合が今回問題になった近畿地区で15.1%。こちらもJR・阪急・京阪・南海など、鉄道会社が多いため、撮影者が多数来訪することが大きいのかも。


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■鉄道ファンの声は?

「鉄道が好き」という30代男性のUさんに、撮り鉄の迷惑行為についてどう考えているのか聞いた。

「鉄道ファンから見ても、良い写真を撮影しようと線路に踏み込む、ラストランに殺到する、フェンスや植物を切るなどの行為は許せない。むしろ善良な鉄道ファンまで無法者と見られてしまうので、怒りは興味がない人よりも強いかもしれません。


当たり前ですが、迷惑行為をしている撮り鉄はほんの一部で、大半の人はルールを守って楽しんでいる。それだけはわかってほしい」


利用客、鉄道会社だけでなく、善良な鉄道ファンにも悪影響を与えている撮り鉄による迷惑行為。多くの人に迷惑をかけていることを自覚し、行いを改めてほしい。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2019年8月9日~2019年8月14日
対象:全国10代~60代の男女1,653名 (有効回答数)

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