18歳母親が生後4ヶ月の娘を殺害 過去の父親によるDV被害も影響か

父親の虐待が、少女に「子供はかわいくないもの」という意識を植え付けた可能性も…。

2019/09/11 09:40

暴力
(CreativaImages/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

生まれ育った家庭環境が劣悪で暗く、幼い自分にとって恐怖や不安に満ちた世界だったという女の子は決して少なくない。優しい男性との出会いで妊娠した時、「これで自分もやっと幸せになれる」と思うのも無理はないことだ。だが…。



 

■生後4ヶ月の娘を殺害

オーストラリアで注目の裁判が始まった。被告人は西オーストラリア州出身で現在20歳の女。彼女は18歳で女の子を出産するも、生後4ヶ月の時に全身を強く揺さぶって死なせていた。

ベッドから抱き上げた際、全身がグニャリと曲がった娘に驚いた父親が通報したもので、後に病院は、赤ちゃんが脳、脊髄、骨にダメージを負っていることを確認。犯行を認めた母親が乳児虐待致死容疑で逮捕・起訴されていた。


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■理解に苦しむ動機

10代で母親になった女の子たちが、「こんなに育児が大変だと思わなかった」と弱音を吐くことはある。しかしその母親の犯行動機は、それと似ているようで少し異なるものだった。

暴力的な父親からの激しいDVが続き、愛情をみじんも感じられない環境で育った被告人。彼女は優しい男性との出会いと妊娠で、自分もついに幸せになれると思い、膨らむ期待のなかで出産した。

しかし大変な育児に堪えられず我が子を殺害。そこで彼女は、自身の望みが「自分を守り、自分が幸せになる」ことであって、「子供を」ではなかったことを悟ったという。

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■劣悪な家庭環境も原因か
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