16歳で体重わずか19キロ 息子を餓死させた32歳鬼母を逮捕
自閉症のその子は、閉じ込められた部屋でひたすらお腹を空かせたまま衰弱していった。

3人の子供のうち、2人だけをかわいがった母親。残りの1人に対してはネグレクトと虐待を続け、ある時からは寝室に監禁し、食事すら与えなくなっていた。
■重度の栄養失調で運ばれる
米国ウィスコンシン州で今月4日、脈も呼吸も非常に弱い状態でミルウォーキーの大きな病院に運び込まれた1人の少年が、その後に死亡した。少年は16歳。重度の栄養失調で筋肉を欠き、皮膚のすぐ下に骨がごつごつと浮き出ていたという。
一方で、少年に付き添っていたイライダ・ピサロ=オソリオ(Iraida Pizarro-Osorio)という32歳の母親の体格はよく、少年の2人のきょうだいの健康状態にも問題はなかった。
関連記事:「障害をもつ子の世話に疲れた」 10代息子を捨てた母親が逮捕
■体重わずか19キロ
運び込まれた時、少年の体重はわずか19キロしかなかった。医師は少年に付き添っていた母親によるネグレクトや虐待行為を疑ったが、母親は「息子はずっと具合が悪く、食事を摂れずに痩せてしまった」と説明。
しかし、その少年だけは遺伝性の疾患および自閉症があることを理由に2名のきょうだいから離され、外から施錠される寝室にて監禁状態であったことも判明した。この点については「てんかん発作もあり、そうするしかなかった」と母親は釈明している。