校外学習でスズメバチに刺されて11名が救急搬送 「ふざけて吊り橋を揺らしたら…」
総合学習の一環で校外の渓谷の吊り橋を渡ろうとしたところ思わぬ事故が…
■アナフィラキシーショックの恐怖
アナフィラキシーとは、発症後、極めて短い時間のうちに全身性にアレルギー症状が出る反応のこと。そして、複数の臓器(皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器など)に症状があらわれる。
原因は食べ物がもっとも多く、続いて蜂などの昆虫、薬物となっている。スズメバチ、アシナガバチなどの蜂に刺されによるアナフィラキシーショックで年間20人ほどが亡くなっている。
このアナフィラキシーによって、血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもある。この生命に危険な状態をアナフィラキシーショックという。
厚生労働省の人口動態統計の集計によると、日本におけるアナフィラキシーによる年間死亡者数は2017年に50名にのぼった。
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■原因は、食べ物、蜂毒、薬物など
アナフィラキシーの対処法としては、食物の場合は、口の中に残っていれば、すぐに出して水でゆすぐ。原因となる食物が体に付着していたり、手でさわったりした場合は、水で洗い流す。
蜂に刺されて毒針が残っている場合には、あまり無理をして取り除いたり、毒を出すためにつまんだりすると逆に、毒そのものや毒針、および細菌を体内に押し込んでしまう危険性がある。
このような場合、直ちに最寄りの医療機関を受診し、医師による適切な処置・治療を受けるすることが大事。
今回の中学校の事故は、一歩間違えば大惨事になっていた可能性がある。吊り橋を渡る前の指導や校外に出たときの注意点について、出発する前に充分な指導を行っておくべきだったろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)