教育長が議会でいじめに苦しむ生徒へメッセージ 「学級とか部活は狭い世界」
いじめに苦しんでいる児童・生徒に教育長がメッセージ
■不登校児童・生徒の支援のために…
2017年度における小・中学校での不登校児童生徒数は、全国で144,031人に達し、近年増加傾向に歯止めがかからない深刻な状況にある。
そんな中不登校生徒の教育機会の確保のために、不登校特例校が全国に設置されている。不登校特例校とは、不登校児童生徒に対しその実態に配慮して、特別に編成された教育課程に基づく教育を行う学校。
設置にあたっては、文部科学大臣の指定が必要であり、同省によると平成2018年4月時点での指定校数は12校(公立5校、私立7校)となっている。
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■年間の授業時間を削減
全国的に非常に少ない校数ではあるが、それぞれ特色ある取り組みを行っている。例えば京都市教育委員会においては、洛風中学校と洛友中学校を設置。
年間の標準授業時間 1,015時間を、770時間にし、椅子や机に間伐材を使用するとともに、気持ちを休めたりするための部屋を用意するなど、暖かな雰囲気づくりを図っている。
通常の不登校特例校は学校単位で指定されるが、2018年4月に新たな指定を受けた調布市教育委員会は、分教室として指定を受けており、全国初の取組となっている。心理的に不安の傾向等があり、連続または継続して年間30日以上欠席した不登校生徒などを対象としている。
朝の時間のゆとりを考え,午前3単位時間(1単位時間は50分)、午後2単位時間を基本に設定し、不登校生徒のコミュニケーション能力の向上を図ることを目的とした教育活動の充実などを掲げている。
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■様々な学びの手段があっていい
ネット上では、学校にこだわらずに色々な学びの手段があっても良いという意見もあがっている。
「学校に通わなくても生きていける道が、もう少し大人にも子供にも見えやすくなってくると良いんだけど」
「大人に余裕がなくなって、子供にとって意味のある第三者としての大人が減ってしまった」
「大人や教師が、子供に寄り添うことが大切」
児童・生徒・保護者が学校に絶望して、追い込まれていくことを何よりも避けなければならない。それに気づいた周りの大人が、まずは声をかけて、本気で寄り添うことで、危機を脱していくだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)