必ず定時で帰る人は辞めそう? 社員育成テキストが波紋呼ぶ

「必ず定時で帰る人は『辞めそうサイン』を出している」というテキストが波紋を呼んでいる。

2019/09/21 08:20

定時
(bee32/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

「必ず定時で帰るようになる」「会議で積極的に発言しなくなる」といった行為は「辞めそうシグナルの例」ー。

日本能率協会マネジメントセンターが発行しているテキスト『1on1式 メンバーの育て方』。社員が会社を辞めたがっている兆候だとして挙げられていた行為だ。

ネット上では「こんなので辞めるならみんな辞めてる」と疑問の声が上がっているが、同社は「『全ての人が辞めていきそう』という意味ではない」と述べた。



 

■目的は「メンバーを育てるため」

同社サイトにはテキストの概要として、このように説明されている。

「『自分から動く』『やる気が続く』メンバーを育てるための、定期的な対話(1on1)の技術が身につくコースです」


個人に焦点を当てた一対一の対話を定期的に持続することで、「自律したメンバー」に成長できるのだという。冊子により、自律したメンバーを育てるための「1on1式」育成スキル、信頼関係構築と成長支援に必要な対話のスキルを習得できる、とも記されている。


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■発行理由には昨今の世相

同センターによると、テキストを発行した理由には昨今高まりつつあるハラスメント意識といった、現代で働く人達の世相があるという。

「雇用形態が異なり、年上の部下や、部下をはじめ職場のメンバー(社員など)が多様化している昨今、従来の指導法では対処できなくなっていること、ハラスメントに対する意識が高まり、メンバーとのコミュニケーションに悩む管理職が増加していることが背景にあります」


世相を受け、このテキストでは部下との円滑なコミュニケーションを図るための一助を目指している。

「こうした状況に対応するため、『1on1』など、頻度に面談を推奨する人事施策をとる企業が増加しているものの、部下と上手にコミュニケーションがとれず、『部下育成』や『組織活性化』に苦慮している管理職の方が多いという現状を踏まえ、解決の一助になるべく開発しました」

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■「『全ての人が辞めていきそう』ではない」
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