先天性四肢欠損症の女性、結婚の挨拶で”恋人の両親が発した言葉”に驚き

「車いすアーティスト」の佐野有美さんがブログを更新。先天性四肢欠損症の彼女が、夫の両親に初めて会った日と、結婚の挨拶に行った日について綴った。

2019/09/25 05:45

老夫婦
(TAGSTOCK1/iStock Editorial/Getty Images Plus/写真はイメージです)

結婚の挨拶は、大変緊張するものだ。パートナーの両親がそれまでいくら温かく受け入れてくれていたとしても、「反対されたら…」という不安がつきまとってしまう。

「車いすアーティスト」として活躍し、近頃ではそのブログが話題の詩人・佐野有美(あみ)さんのブログが注目を集めている。



 

■義両親との出会いを綴る

先天性四肢欠損症で、生まれつき両腕と右足がない佐野さん。高校在学中はチアリーディング部に所属し、「車いすのチアリーダー」として話題になったと言えば、思い出す人も多いだろう。最近では講演活動も盛んに行なっている。

この日、佐野さんは「家族の一員になれたこと」というタイトルでブログを更新。夫の両親、つまり義父母とのエピソードについて綴っていく。

佐野さんと義父母が初めて会ったのは、「お付き合いした頃」。「事前に私の障害については、夫に伝えてもらっていたもののいざお会いしたら反対されちゃうのではないか、ショックを受けさせてしまうんじゃないかと思い、とても不安で緊張しました(原文ママ)」と当時の心境を綴る。


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■「息子でいいの?」に驚き

しかし、実際に会ってみると、「ご家族のみなさんは私を見ても自然でとても温かく私を迎えて」もらえることに。その後、3年後に佐野さんたちは入籍することになるのだが、結婚の挨拶に改めて行くにあたって、「お付き合いと結婚は違う」という理由からまた同じ不安を感じていたという。

しかし、そんな佐野さんにかけられた言葉は「息子でいいの?」というものだった。これに対し、佐野さんは「正直、驚きでした」「反対に私で良いのかと何度も思っていた私からすると思いがけないお言葉だったのです」と当時の心境を回顧。

それだけでなく、親戚と会った際にもみな温かく受け入れてくれ、今でも温かく接してもらっているという。そして、「1人の嫁として迎え入れていただき改めて夫と結婚できたこと、夫のご家族の一員になれたことに心より感謝しています」と述べた。

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