
子供を産み育てる機能が備わっていることもあり、女性の身体はとてもデリケートで神秘的。そして珍しい妊娠・出産の例が報じられることも少なくない。今、また新たなる話題が世界中を仰天させている。
■子宮が2つの「重複子宮」
「私は子宮、子宮頸部、そして膣を2つずつ持って生まれました。子宮奇形の一種だそうです」と語る、オーストラリア・メルボルン在住の34歳の女性。
初潮は14歳だったが15歳にしてひどい月経痛に苦しむようになり、「多嚢胞(たのうほう)性卵巣症候群」と診断されていた。ところが16歳の時、詳しい超音波検査が行われて「重複子宮」が判明したという。
「性生活に支障が出ないように」と配慮した医師は、彼女の膣と子宮頸部を二分している壁をレーザーで取り払ってくれたが、子宮体部はいじりようがないとのことだった。
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■妊娠を勧めなかった医師
左右に分かれている子宮の内腔はそれぞれ平均よりずっと小さく、医師からは「妊娠・出産は困難でしょう」と言われていたその女性。だが夫とともに彼女はあえてそれに挑戦した。
2014年6月に3,090グラムという標準の体重で誕生した女の子は現在5歳、続いて誕生した男の子も3歳になり、ともに順調に成長している。
昨年6月5日に誕生した双子の女の子たちも1歳の誕生日を迎えたが、1人は先天性横隔膜ヘルニアのため生後5日目に手術を受けており、長期にわたりその観察が続けられているという。