「人身事故の様子を撮影しないでください」 モラルなき乗客に駅員が激怒
10月2日、新宿駅で人身事故が発生したが、その裏では…
10月2日夜、帰宅の途につこうと、大勢の乗客が行き交うJR新宿駅で人身事故が発生した。白杖を持った成人男性が線路内に落ちた、というもの。3日にJR東日本広報課に被害について聞くと「障害や搬送後の怪我の具合はどの程度なのか把握していません」。
この事故の裏では、「事故後の様子を撮影する人に対し、新宿駅の駅員が憤っていた」とする声がネット上であがっていた。
■駅員は復旧作業に奮闘
事故が起きたのは2日19時14分、新宿駅山手線外回り15番ホーム。事故の状況は「ホーム下に白杖が落ちており、成人男性も倒れていました」(同課)。
人身事故が発生すると、駅員は復旧に向けて奮闘するのが一般的。当時も駅員は線路に落ちた乗客を搬送する、ブルーシートで隠すといった作業を行っていた。
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■「スマホでの撮影はおやめください!」
だがこうした様子をホーム上などから撮影していた人がいたとネット上では報告が相次いでいる。駅員は「人身事故のスマホでの撮影はおやめください!」「モラルある行動をお願いします」とアナウンスしていた、とのことだった。
なかには、アナウンスが流れても撮影をやめない乗客もいたといい、ネット上では「モラルがなさすぎる」「ありえない」といった非難の声があがっている。
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■アナウンスの実態は…
アナウンスの実態はどういったものだったのか。
「そういったアナウンスをするように、といった決め事はしておらず、現場で柔軟に対応してもらっています」(同課)
そのため、「『スマホの撮影はご遠慮ください』とアナウンスした」という報告もあがってきていないという。アナウンスをした駅員本人、当日駅で働いていた駅員に取材を申し込もうとするも「駅員個人への取材はご遠慮させていただいております」とのこと。
SNS全盛期とはいえ、何がなんでも撮影するのは慎むべきかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)