ノーベル文学賞にオルガ・トカルチュクとペーター・ハントケ 村上春樹は選ばれず

ノーベル文学賞が10日夜発表され、オルガ・トカルチュクとペーター・ハントケに授与されることが決まった。

2019/10/10 20:16

スウェーデン・アカデミーは2019年10月10日夜(日本時間)、2019年と18年のノーベル文学賞をオルガ・トカルチュクとペーター・ハントケに授与すると発表した。

18年はスウェーデン・アカデミーがらみの不祥事で発表が見送られたため、今年の受賞は昨年分も合わせて2人を公表した。発表された2人のプロフィールについても触れていきたい。


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■オルガ・トカルチュクとは

1962年、ポーランド生まれの女流作家でエッセイスト。神話のような雰囲気が作品に漂うのは、ワルシャワ大学では心理学を学んだ影響もあるといわれている。

1993年に文壇デビューすると、ブッカー国際賞受賞やポーランドの文学界では最高峰となるニケ賞を受賞。代表作には『逃亡派』『昼の家、夜の家』がある。

受賞理由は「博識な情熱を伴った、命の形を超越したような物語を編み出す想像力を感じさせます」。


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■ペーター・ハントケとは

1942年、オーストリア生まれの小説家(男性)。戯曲、詩、放送劇も手掛けている。グラーツ大学では法律を学び、小説『雀蜂』で文壇デビュー。

代表作には戯曲『カスパー』や小説『ペナルティキックを受けるゴールキーパーの不安』などがあり、ゲオルク・ビューヒナー賞、カフカ賞、国際イプセン賞などを受賞。

母親の自殺を扱った『幸せではないが、もういい』などもある。ユーゴスラビア紛争に関する西側メディアの報道内容を非難し、NATOによる空爆を批判してアンチが増えたことも話題になっていた。

受賞理由は「言語に巧みな工夫がみられる強い影響力を持ったその執筆活動は、人間における経験の特異性や外縁を常に探求し続けてきました」。


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■授賞式は12月10日

長年、有力視されながらも選ばれていなかった村上は今年も受賞にはいたらなかった。また、ノーベル賞受賞者授賞式は従来通り、ノーベルの命日である12月10日にスウェーデンのストックホルムで行われる。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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