柳ゆり菜、地下芸人を描いた衝撃作でヒロイン熱演 「愛おしく思った」
映画『東京アディオス』にヒロイン役として出演した柳ゆり菜にインタビューを実施した。
■役作りの上で大切にしたのは「母性」
———役作りをする上で、どのようなことを意識しましたか?
柳:蓋を開けてみると、私は……っていうすごいオチなので、男性の理想を崩さないようにというか、母性がすごく大切だなあと思っていました。
横須賀さんのファンが「あの人」と呼ばれてる人で、昔、実際に高校時代にいた子が「エリカ」って言うんですね。エリカは不良たちと付き合いながらも、すごく母性がある子で、横須賀さんを気にかけるようなすごく優しい女の子なんです。
横須賀さんの中で、エリカが「あの人」になって、アダルトビデオに出てたり、娼婦になってキャッチをしてたりするんですけど、彼女のバックボーンを考えると、つらい経験をしてきてるのかなと自分の中でイメージを作りました。
性に興味がないからこそ、逆に下ネタの芸で笑えるのが嬉しくて、横須賀さんのことを好きになったのかなとか。そういう好きになった理由をすごく考えました。そういう母性を出さなきゃって。
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■「いそうな」お笑いファン像
———大塚監督は「柳さんが演じた女性像のどれにも何も感じないのはヤバいと思う」とおっしゃられていました。柳さんご自身が「男性だったらグッとくるだろうなあ」と思うシチュエーションはどちらでしょうか?
柳:自分のやりたいことを本当に応援してくれてるのが、私が男性だったら一番キュンとすると思います。自分の漫才を観て、笑ってくれたりとか、あれが面白かったって無邪気に話してくれたりとか。
横須賀さんは下ネタ芸をやってるわけじゃないですか? それを肯定してくれる女性って本当に懐が深いと思うんです。そこは非現実的にしたくなくて、「いなさそう」と思われたらダメだなと。
女性がこういう下ネタで笑ってもいいし、小さな劇場に夜な夜な観に行ってもいいっていうのは、自分の中で価値観としてありました。
———柳さんの中で、「いなさそう」と思われないために工夫したのは、どういったところでしょうか?
柳:私の友達もお笑い芸人さんが大好きな子がいて、小さい劇場に観に行ったりもしてたのを何となく観ていて。
本当におとなしそうな子もよく観に行ってたので、どんな人が笑い好きかっていうのは決めませんでした。どんな人だってお笑いは好きだと思うし、参考にした人はいないんですけど、逆に固定観念を取っ払ったって感じですね。