台風19号、広域で甚大な被害 「被害実態は把握できていない」と各行政
東日本大震災の被災地で台風19号による甚大な被害が明らかに…
■「大混乱している」
福島県鏡石町では、13日午前1時頃、同県内を流れる阿武隈川のうち鏡石町の堤防が決壊し水があふれ出し、成田地区など一帯が水没した。町によると、約80世帯が孤立した。須賀川地方広域消防組合がボートで救出活動を行っている。
しらべぇ編集部の取材に対して、町の担当者は「一部は決壊前に避難したが、取り残されている住民もいると思う」と述べた。また、須賀川市地方広域消防組合は「通報件数が多く、大混乱している。何人の署員が出動しているかも把握できていない」と話した。
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■市役所職員が帰る途中に…
福島県警によると、13日午前5時半ごろ、南相馬市小高区小高の県道近くで遺体が見つかり、身元を調べたところ同市職員と確認された。近くには車もあったという。同市小高区役所によると、死亡したのは同区地域振興課の主事で、小高交流センターで働く男性(25)。
12日は午後5時までの通常の勤務だったが、同センターが避難所になり、準備などのため、13日午前0時半ごろまで働き、帰宅したという。
直後の午前0時40分ごろ、他の職員に「水に車が入ってエンジンがかからなくなったため、車の外に出た」との電話があった後、行方が分からなくなっていた。
時間が立つとともに、被災地の甚大な被害が明らかになっている状況。助けを求めている住民の一刻も早い救助が待たれるところだ。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)