自衛隊の給水車3台が作業することなく撤収 県は「撤収指示は出してない」
山北町で住民が断水で困っていたにも関わらず自衛隊の給水車が撤収
■町が自衛隊にお詫び
「自衛隊の給水車が到着したことを県に報告したと思う」と町の担当者は話す。しかし、この記録が残っていないという。
町は、県が災害派遣の要請をしていないのに、自衛隊に給水活動を行ってもらうことはできないとし、お詫びをしたという。自衛隊の給水車3台は水を積んだまま駐屯地に戻った。
その後、県の企業局の給水車2台が到着したのは渋滞の影響もあり、午後0時45分ごろだった。
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■「撤収指示は出していない」
これに対して県は、しらべぇ編集部の取材に対して、
「派遣要請のFAXが届いたのは、午前6時半ごろ。自衛隊に関しては他の救助活動との関係から、なんでもかんでも要請という訳にはいかない」
「県の災害対策本部には、防衛省の職員も、自衛隊の連絡員もいたが、駒門駐屯地が出動したのは、誰も把握していなかった。県として自衛隊の給水車撤収の指示はしていない」
と述べた。駒門駐屯地は取材に対して、「任務の必要がなくなったので、撤収した」と話す。
自衛隊への災害派遣は、基本的に市町村が県に自衛隊派遣の申請をして、県が要請する仕組みになっている。県の担当者は、なぜ今回のようなことが起きてしまったのかについて、検証が必要だと述べている。
山北町は、非常事態で、職員が寝ずに対応にあたっていたために、混乱はしていたと話す。自衛隊の給水車が現場に到着したにも関わらず、そのまま撤収することが、二度と起きないよう願いたい。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)