副園長が暴行容疑で逮捕された保育園 「子供たちは口止めされていた」

以前から保護者からのクレームが入っていたにも関わらす見過ごした福岡県

社会

2019/10/23 20:00

子供
(maroke/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

福岡県警捜査一課は21日、宗像市の認可保育所「日の里西保育園」の副園長で、福岡市中央区白金1丁目居住の女(40)を園児への暴行の疑いで逮捕した。

そして、福岡県や宗像市には2015年から幾度となくこの保育園に対するクレームが寄せられていたことが取材でわかった。


 

■「手が当たったかもしれない」

逮捕容疑は、容疑者が6月26日午前8時半ごろから午前11時半ごろまでの間、宗像市日の里9丁目の同園で、上体を反らせ手足で支える「ブリッジ」をさせて歩かせていた男児(6)の顔を殴り、約2週間のけがを負わせたもの。捜査一課などによると、園はこの日、十数人の園児たちに「ブリッジ歩き」をさせた。

迎えに来た母親が、男児の顔の腫れに気づくと、容疑者は「どこかにぶつけたかもしれない」と話した。しかし、男児は帰宅後に「ブリッジ歩きのときに遅れたからたたかれた」と訴えたそうで、母親が2日後に容疑者を問いただすと、容疑者は「手が当たったかもしれない」と説明したという。

容疑者は警察の調べに対して、「励ますために、頬に触れただけ」と供述し、容疑を否認している。


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■「唇にけがをした」

福岡県によると、2015年と2016年の2回にわたって、保護者から「園内にあるベランダを30周も走らされて、子供にマメができた。指導が厳しすぎる」などという苦情が寄せられたという。また、2019年7月には、「子供が唇を切るけがをした」という相談があり、県や宗像市などが園に立ち入り調査を実施。

これに対し保育園側は「トイレに行くよう促したにもかかわらず、言うことを聞かなかった。副園長が子供の背中を押したところ、転倒してけがをした」などと話し、保護者に謝罪したという。

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