下半身露出、アンケート隠蔽… 埼玉県の高校で教諭の不祥事続出
生徒に卑劣な行為を行った指導助手・大切なアンケートを破り捨てた理由とは…
埼玉県教育局は24日、女子生徒の前で下半身の露出などを行ったとして、県東部の県立高校に勤務する外国語指導助手(ALT)の米国人男性職員(29)に対し、懲戒免職処分を下した。
また、生徒のアンケートを隠蔽したとして、県立桶川西高校の教諭(30)を3ヶ月の減給処分にしたと発表。しらべぇ取材班は、教育局に詳しい話を聞いた。
■下半身露出と性器の画像を…
同局高校教育指導課によると、ALTは4月22日と8月21日、男子生徒と女子生徒それぞれに携帯電話で性器の画像を見せた。また、8月28日には女子生徒が講義室で一人で自習をしていたところに入っていき、助手がハーフパンツを2度おろして下半身を露出。
事実確認にあたり、助手、男子生徒、女子生徒に対し、各2回にわたり聞き取りを実施。助手は1回目の聞き取りでは、一連の行為を認めたものの、2回目の聴取では、画像を見せたことについて「覚えていない」と否認。
「ハーフパンツが落ちたのは故意ではない。下着をはいていた。落ちたという事実については謝りたい」と話したという。一方で2人の生徒は、当時の様子について、具体的かつ克明に言及。教育局は「生徒が言っていることが正しい」と判断し、今回の処分を下した。
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■生徒アンケートを破り捨てた
同局県立学校人事課によると、県立桶川西高校の教諭は2018年9月27日、文化祭の準備に加わらずにトイレでスマートフォンを見ていた男子生徒3人のうち、1人の頭を平手で1回たたいた。教諭はその場で生徒に謝罪したが、管理職に報告しなかった。
今年2月14日に生徒アンケートを実施。その際に廊下にいた学年主任に体罰を受けた生徒が、「自分が受けた行為について書くべきか」相談したところ、学年主任は書くように伝えた。
だが生徒はアンケートの用紙を当日に提出せず。翌日、担任の教壇の上に置かれていたために担任が内容を知り、保護者に電話で謝罪した後、アンケート用紙を破いてごみ箱に捨てた。
その後、アンケート集計をしていた教頭に、「体罰が書かれている内容のものがあるか」学年主任が聞いたところ、なかったために担任の隠蔽が発覚。教諭は「体罰についてアンケートに書かれていて怖かった。保護者に謝罪し理解を得たので報告は必要ないと考えた」と話しているという。
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■今後は封筒に入れて提出
一連の事態を受けて、桶川西高校はアンケートについて、生徒が書いたあとに封筒に入れて、担任が内容を見られない状態にし、教頭が開封して集計する形に変更。
学校人事課は、しらべぇ編集部の取材に対して、「評判の良い教諭だったが、生徒アンケートを隠蔽したということを重く見て、今回の処分に至った」と話した。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)