原監督、FA人的補償の撤廃訴える 再考の余地はどれほどあるのか
巨人の原辰徳監督がFAによる「人的補償」の撤廃を提言。ネット上では発言を疑問視する意見もあるが…
読売ジャイアンツの原辰徳監督の発言がネット上で話題だ。FAによる人的補償制度について「撤廃」を訴えた。昨年は生え抜き選手の2人を放出した巨人の指揮官からの提言。ツイッタートレンド入りやヤフーリアルタイム検索上位入りをするなど注目を集めた。
■交渉が解禁されたばかり
きっかけとなったのは、スポーツ報知が配信した「原監督がFAに提言『人的補償なくす必要ある』」との記事だ。これによると原が「的補償はなくす必要がある。そしたら他のチームも、もっと参戦すると思う」と意見したという。
巨人は昨年オフに広島東洋カープから丸佳浩、埼玉西武ライオンズから炭谷銀仁朗を獲得。しかし彼らの人的補償で生え抜きの功労者である長野久義と内海哲也を手放した。
両者ともに巨人愛が強かった選手なのは広く知られている。それだけに新たな戦力を獲得した一方で暗いニュースにもなってしまった。
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■美馬らの獲得を目指す?
巨人は今オフにも東北楽天ゴールデンイーグルスの美馬学、千葉ロッテマリーンズの鈴木大地の獲得へ乗り出すと報じられている。2人は金銭か人的補償を必要とするランクの選手とみられる。獲得に至った場合は、いずれかの補償が必要だ。
FA宣言した選手との交渉は3日から解禁されている。このタイミングでの発言――ネット上では「何言ってるの?」や「自分のことしか考えてない」、「彼の目線は明らかに偏っている」など発言を疑問視するコメントが相次いだ。