誕生直後に捨てられた赤ちゃん 野良犬たちが貪り白骨だけに
なぜ周囲にもっと助けを求めなかったのか、それとも、求めても助けが得られなかったのか…。
貧すれば鈍するとはこのことか。暮しが貧しく結婚もしていなかった彼女に、生まれてくる赤ちゃんを産み育てる意欲や母性を求めることは難しかったようだ。
■現場には小さな骨が散乱
台湾南部の高雄市で今、ビニール袋にくるまれて捨てられた赤ちゃんの、むごたらしい最期の状況に人々の同情が集まっている。
雑木林と荒地を脇に立つマンションの住民から、小さなビニール袋のそばに白骨らしきものが落ちているとの通報を受け警察官が現場に急行したところ、そこには大量の血痕と小さな骨が散乱していた。
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■野良犬に食われて骨だけに
警察はその後の詳しい調査により、生まれたばかりの新生児が現場に捨てられ、付近に生息する野良犬たちに食いつくされたものと判断した。
検死当局は「飢えや寒さで先に死亡していたかもしれないし、袋のなかで窒息した、あるいは地面に落とされ致命傷を負ったかもしれない。もちろん生きたまま犬に後に食い殺された可能性もある。しかし骨だけではいずれとも判断できない」としている。