日本でイスラム教徒にハラル給食を出すのは困難? 現状では仕方ないと思われる5つの理由
イスラム教徒へハラル給食を出すべきではないと記者が考えた理由
③ほかの食材も将来的にNGになる可能性
もしハラル給食が全面的に普及したとすると、次に問題になるのが豚肉やアルコール以外の食材もNGになること。例をあげると日本人はあまり知らないかもしれないが、イスラム教では肉食獣を食べられない人も多い(イノシシもNG)。
そのため、一部の地方で提供されている狩猟肉を用いた日本料理も給食で出せなくなる可能性もあり、日本文化を給食で子供が学ぶことができなくなるかもしれない。
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④給食以外の配慮で教育に影響が出る可能性も
現在は給食の問題が上がっているが、イスラム教では特定の時間に礼拝をしたり、年1回のラマダン(断食月)などがあり、ラマダンの月には日中断食をしなければいけないムスリムに体育の授業を見学してもいいとなっている学校もあるという。
たとえば日が上がる前に朝食を食べてもらい、体育の時間を1限目にするなどであれば問題ないと思うが、ムスリムが多い地域などで多くの児童が体育を1ヶ月見学になった場合、他の児童の指導にも少なくない影響は出てしまうはずだ。