東ちづる、自身の活動を語る 「誰も排除しない『まぜこぜの社会』へ」

「LGBT 学校プロジェクト記者発表会」に一般社団法人Get in touch代表を務める東ちづるが登壇。

集合写真

13日「LGBT 学校プロジェクト記者発表会」が開かれ、一般社団法人Get in touch代表を務める女優・東ちづるが登壇。

Get in touchの活動を紹介するとともに、クラウドファンディングによる原資で制作したDVD映像「自分が自分らしく生きるために」について話した。


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■活動は27年前から

「27年前から活動をこっそりしてきたんですが、3.11をきっかけに『私自身』をもっと活用していこう、どんどん繋がろうと思い、『Get in touch』を立ち上げた」東。

東ちづる

活動を続けていく中で、「いいこともそうでないこともいっぱいわかってきた」と話す。

「日本はなかなか縦割りで、ブリッジがない感じ。そこが歯がゆかったので、支援団体や福祉施設、企業、そして政治家・省庁とつながって活動していく。いろんな団体に声をかけて一緒にしています」と微笑む。


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■私たちで映像資料を作ろう

「自分が自分らしく生きるために」はLGBTを知る・理解するために制作された映像だ。

会見中

2017年に作成した映画『私はワタシ 〜over the rainbow〜』を学校版に改良したもので、「学校の授業で使える『映像資料』を作ろうと。まず教師と保護者にご覧いただき、生徒たちにも見せたいとなれば授業で使い、どう思うか一緒に考えて欲しいとお願いしている。映像では当事者の皆さんに主観を語ってもらっているので、客観的な正しい知識を合わせて授業してほしい」と語る。


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■進んでいる地域もあるけれど…

現時点で900枚を小・中・高等学校に配布済み。渋谷区では全小中学校26校に配布されている。

東ちづる、渋谷区長

実際、発表会が行なわれた渋谷区立広尾中学校では、道徳の時間を使って全校生徒を体育館に集め「マイノリティ」「マジョリティ」などの言葉の説明と趣旨説明をしたのち、このDVDを視聴したという。

「学校にはできること、できていないことがたくさんある。制服、保健体育、合唱…いろいろなことを『強いられている』と感じている生徒がたくさんいる」と訴える東。渋谷区では女子生徒がスカートではなくズボンの制服を選べるなど活動が進んでいるが、「全国に徐々に広がりつつあるが、濃淡がある」と話す。

これからも活動を通じて「誰も排除しない『まぜこぜの社会』を作っていきたい」と強く語った。

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(取材・文/しらべぇ編集部・たつき あつこ

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取材LGBT渋谷区東ちづるGet in touch
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